駅に並ぶコインロッカー

記事一覧 / 駅で荷物を預ける

改札の中と外、スーツケースを預けやすいのはどっち?|818か所のコインロッカーを集計

写真: Toomore Chiang(CC BY 2.0)

駅でスーツケースを預けたいとき、改札を出てからロッカーを探すか、改札の中で探すか、迷ったことはないでしょうか。改札の中のロッカーは、観光を終えてそのまま電車に乗るには便利です。ただ、なんとなく「大きいロッカーは改札の外にある」という印象もあります。

2026年9月まで公開していたコインロッカー検索のデータ(427駅・818か所)を、改札の中と外に分けて集計しました。結果は、印象とは逆でした。

数え方

ロッカーの設置場所ごとに、案内に「改札内」「改札外」と書かれているかで分けました。どちらとも書かれていない設置場所(119か所)は「不明」として別にしています。

「スーツケースが入る」は、預け入れサイズのスーツケース(外寸67×47×28cm、60〜70L程度)が入る内寸かどうかで判定しました。サイズの名前ではなく内寸で判定している理由は、「Lサイズ」は同じ大きさではないという記事に書いています。

改札の中の方が、大きいロッカーの割合が高い

設置場所台数スーツケースが入る台数割合
改札の中233か所39,777台13,393台33.7%
改札の外466か所71,047台19,288台27.1%
不明119か所5,443台695台12.8%

なお、台数は事業者が公開しているデータの値をそのまま足したものです。1か所で数百台を超える値もあり、実際の扉の数と一致するかは確かめられていません。台数そのものより、比率として読んでください。

設置場所の数と台数は、改札の外が中の2倍近くあります。ただ、スーツケースが入る大きなロッカーの割合は、改札の中の方が高くなっていました。改札の中では3台に1台、外では4台に1台強です。

JR東日本系のロッカーだけで、1か所あたりの台数を比べると、違いがもう少しはっきりします。

JR東日本系設置場所1か所の台数(中央値)うちスーツケースが入る台数(中央値)大きいロッカーが無い場所
改札の中225か所105台30台2か所
改札の外450か所105台20台19か所

1か所あたりの台数は同じ105台ですが、大きいロッカーは改札の中が30台、外が20台です。改札の外には、小さいロッカーだけの場所が19か所ありました。

考えられる理由は、改札の中のロッカーが、新幹線や特急に乗る前後の旅行者を想定して置かれていることです。一方、改札の外のロッカーは、買い物や通勤の荷物を入れる人も使います。ただし、これは設置の意図を確かめたものではなく、数字から考えた推測です。

改札の外には大きいロッカーが無い駅もある

駅ごとに見ると、スーツケースが入るロッカーが1台でもある駅は、427駅中350駅でした。そのうち、改札の中に大きいロッカーがある駅は125駅です。

さらに、改札の外には大きいロッカーが無く、改札の中にだけある駅が54駅ありました。こうした駅で改札を出てから探すと、大きいロッカーは見つかりません。

逆に、仙台駅(大きいロッカー785台)や長野駅(570台)のように、データ上は改札の外にしか無い駅もありました。駅によって事情が違うので、どちらか一方と決めつけず、両方を確かめるのが確実です。

大きいロッカーが多い駅

スーツケースが入る台数が多い駅を並べました。

駅スーツケースが入る台数設置場所うち改札の中
東京駅5,735台33か所16か所
上野駅1,820台12か所5か所
新宿駅1,520台22か所15か所
品川駅1,455台10か所9か所
横浜駅1,270台16か所9か所
秋葉原駅970台9か所7か所
大宮駅860台13か所4か所
仙台駅785台6か所0か所
池袋駅695台17か所11か所
渋谷駅640台6か所4か所

品川駅は、大きいロッカー1,455台のうち1,130台が改札の中にあります。新幹線の停車駅らしい偏り方です。一方、大宮駅は860台のうち改札の中は125台だけで、大部分が改札の外でした。

なお、427駅のうち275駅は、ロッカーの設置場所が1か所だけでした。こうした駅では、そこが埋まっていると、駅の中にほかの選択肢がありません。

営業時間はどちらもほぼ終日

JR東日本系のロッカーは、改札の中の225か所のうち221か所、外の450か所のうち440か所が、始発から終電まで使えました。営業時間で差がつくことはほとんどありません。

ただし、終電を過ぎると取り出せなくなるのは、中も外も同じです。夜遅くに取りに戻る予定なら、最後に取り出せる時刻を確かめておきましょう。

改札の中のロッカーを使うときの注意

改札の中のロッカーには、1つ大きな注意点があります。一度改札を出てしまうと、取り出すために改札の中へ入り直す必要があることです。ICカードで入り直すと、同じ駅で出た場合でも入場料金や運賃がかかることがあります。

改札の中のロッカーが向いているのは、次のような使い方です。

  • 新幹線や特急を降りて、同じ駅から別の電車で観光に出かけ、帰りにまた同じ駅から乗る
  • 乗り換えの駅で荷物を預けて、駅の中の店だけを見て回る

逆に、駅の外で観光して、別の駅から帰るなら、改札の外のロッカーの方が向いています。

結局どこから探すか

大きいロッカーの割合は、改札の中の方が高い結果でした(33.7%と27.1%)。改札の外だけを探していると、54駅では大きいロッカーを見落とします。同じ駅から電車に乗り直すなら、先に改札の中を見てください。

もうひとつ覚えておきたいのは、427駅のうち275駅は設置場所が1か所しかないことです。そこが埋まっていたら、駅の外の荷物預かりを探すことになります。

このデータのくせ

  • 2026年9月17日時点の各社の公開情報で、全体の85%がJR東日本系のロッカーです。首都圏とJR東日本の駅に偏っています
  • 台数は各社が公開しているデータの値をそのまま使っています。実際の扉の数と一致するかは確かめていないので、駅どうしや場所どうしの比較として読んでください
  • 改札の中か外かは、案内の文面から判定しました。案内に書かれていない119か所は「不明」にしています
  • ロッカーの空き状況は時間帯で大きく変わります。台数が多い駅でも、連休や大きなイベントの日は埋まることがあります