旅先の駅でスーツケースを預けようとしたら、ロッカーが全部埋まっていた。連休や観光シーズンには、よくある話です。
2026年9月まで公開していたコインロッカー検索のデータで、駅ごとのロッカーの設置場所の数を数えてみると、埋まっていたときに困る駅がどのくらいあるかが見えてきました。
6割の駅は、ロッカーが1か所だけ
427駅について、ロッカーの設置場所がいくつあるかを数えました。
64.4%の駅は、ロッカーが1か所にしかありません。 その1か所が埋まっていたら、駅の中で探しても見つかりません。
1か所だけの275駅のうち、184駅は改札の外、44駅は改札の中にありました(残りは案内から判別できませんでした)。改札の中にしか無い駅では、改札を出てしまうと、入り直さないと使えません。
反対に、11か所以上ある駅は、東京駅(33か所)、新宿駅(22か所)、池袋駅(17か所)、横浜駅(16か所)、大宮駅(13か所)、上野駅(12か所)、大井町駅(11か所)の7駅でした。
スーツケースの入るロッカーは、さらに少ない
1か所だけの駅でも、そこにスーツケースの入る大きいロッカーがあるとは限りません。サイズの記事で書いたとおり、スーツケースが入る高さのロッカーは全体の3割ほどです。427駅のうち、スーツケースが入るロッカーが1台でもある駅は350駅でした。
大きいロッカーは数が少ないぶん、小さいロッカーより先に埋まります。「ロッカーは空いているのに、Lだけ全部埋まっている」という状況は珍しくありません。
埋まりやすいとき
データには空き状況の履歴が無いので、ここは一般的な傾向です。
- 連休・年末年始・夏休み:旅行者が増える時期
- 週末の午前中:観光を始める前に預ける人が集中する
- 大きなイベントやコンサートの日:会場の最寄り駅と、その周りの駅
- 観光地の最寄り駅:料金の記事で書いたように、京都駅・新大阪駅・博多駅などは、同じ事業者でも料金が高めに設定されている駅です
埋まっていたときの次の手
1. 同じ駅の別の出口・別の階を探す
設置場所が2か所以上ある駅なら、まず別の場所を探します。大きな駅では、改札の中と外、地下と1階、東口と西口で別の場所にあります。案内板や駅員さんに聞くと早いです。
2. 別の事業者のロッカーを探す
同じ地名の駅に、JRのロッカーと私鉄・地下鉄のロッカーが別々にあることがあります。たとえば渋谷駅では、JRの駅の6か所とは別に、東急の渋谷駅にもロッカーがありました。事業者が違うと、案内板にも載っていないことがあるので、乗り換え口の近くを探してみてください。
3. 1〜2駅移動する
目的地の最寄り駅にこだわらず、1〜2駅手前や先の駅で預ける方法です。大きな駅の隣の小さな駅は、ロッカーの数は少なくても空いていることがあります。ただし、6割の駅はロッカーが1か所だけなので、行ってみたら無かった、ということもあり得ます。
4. 有人の手荷物預かり所を使う
大きな駅や空港には、係員が荷物を預かってくれる手荷物預かり所があることがあります。ロッカーに入らない大きさの荷物も預けられることが多く、料金は荷物1個あたりで決まっているのが一般的です。
5. 荷物預かりサービスを使う
駅の近くのお店やホテルの空きスペースで荷物を預かるサービスがあります。事前にスマートフォンで予約できるものが多く、ロッカーのように埋まっていて使えない、ということがありません。駅から少し歩くことになりますが、確実に預けたいなら、はじめからこちらを予約しておく方法もあります。
6. 宿やホテルに先に送る
その日に泊まる宿があるなら、宅配便で先に送ってしまう方法もあります。チェックイン前の荷物を預かってくれるホテルも多いので、到着したら宿に荷物を置いてから出かける、という順番にするのも手です。
前もってできること
- 目的地の駅のロッカーの設置場所の数を調べておく。 1か所しかない駅なら、埋まっていたときの代わりを先に決めておく
- 荷物の大きさを確かめておく。 機内持ち込みサイズなら、JR東日本系のMサイズにも入るので、Lが埋まっていても預けられる可能性がある
- 混む日は、ロッカーをあてにしない。 連休や大きなイベントの日は、予約できる荷物預かりサービスを使う方が確実
データについて
- 2026年9月17日時点の各社の公開情報です。データの85%はJR東日本系のマルチエキューブのロッカーで、首都圏に偏っています
- 設置場所の数は、各社の案内で別々の場所として載っているものを数えました。同じ場所に並んでいる複数のロッカーは1か所です
- 駅は事業者ごとに数えています。JRの渋谷駅と東急の渋谷駅のように、同じ地名でも事業者が違えば別の駅です
- ロッカーの空き状況の履歴はデータに無いため、埋まりやすさはデータからは確かめていません