コインロッカーの料金は、どの駅でも同じだと思っていませんか。2026年9月まで公開していたコインロッカー検索のデータ(427駅・818か所)で料金を比べると、同じ事業者・同じサイズでも、駅によって料金が違いました。
事業者ごとの料金
まず、事業者ごとに、サイズ別のいちばん多い料金を並べます。料金は、各社が案内している1回あたりの基本料金です。
| 事業者 | 小さいサイズ | 中くらい | 大きいサイズ | 特大 |
|---|---|---|---|---|
| マルチエキューブ(JR東日本系など) | S 1,000円 | M 1,100円 | L 1,300円 | LW 1,600〜1,900円 |
| 東急線 | S 500円 | ― | L 600円 | LW 900円 |
| 京王線 | S 500円 | M 600円 | L 900円 | ― |
| 横浜市営地下鉄 | S 500円 | M 700円 | L 1,000円 | ― |
| 西武線 | S 300円 | M 400円 | L 600円 | ― |
この表に東京メトロが無いのは、東京メトロのロッカーがサイズの名前ではなく料金で区分されていて(300円・500円・600円・900円・1,000円)、内寸も公開されていないためです。設置場所の数で最も多いのは500円の区分でした。
マルチエキューブが目立って高く見えますが、単純には比べられません。サイズの記事で書いたとおり、マルチエキューブのLは高さ86cmで、東急線のL(高さ50.2cm)よりずっと大きいからです。東急線でマルチエキューブのLに近いのはLW(高さ84.3cm)で、料金は900円です。
同じ事業者でも、駅によって料金が違う
マルチエキューブのロッカーは、JR東日本の駅のほか、京阪、京王、東急、Osaka Metro、札幌市営地下鉄などの駅にもあります。Lサイズの料金で駅を分けると、次のようになりました。
| Lサイズの料金 | 駅数 | 主な駅 |
|---|---|---|
| 1,100円 | 1駅 | イオンレイクタウンmori |
| 1,200円 | 52駅 | 仙台、札幌、新潟、長野、高崎、水戸、郡山、新青森、京阪の枚方市・中之島など |
| 1,300円 | 251駅 | 横浜、大宮、新橋、秋葉原、北千住、川崎、立川、吉祥寺など |
| 1,400円 | 29駅 | 東京、池袋、新宿、渋谷、品川、上野、有楽町、原宿など |
| 1,500円 | 8駅 | 京都、新大阪、博多、京阪の三条・祇園四条・出町柳・七条、Osaka Metroの東梅田 |
3つの傾向が読み取れます。
- いちばん多いのは1,300円で、首都圏の多くの駅がここに入る
- 東京の大きなターミナル駅は1,400円。東京、池袋、新宿、渋谷、品川、上野など、利用の多い駅が並ぶ
- 京都、新大阪、博多、京都の京阪の駅は1,500円で最も高い。観光客が多く、ロッカーが埋まりやすい駅だと考えられる
- 一方、仙台、札幌、新潟などの地方の中心駅は1,200円で、首都圏より100円安い
Lサイズの料金は駅ごとに1つに決まっていて、同じ駅の中で場所によって料金が違う例はありませんでした。
S・M・Lの料金の組み合わせで数えると、「S 1,000円・M 1,100円・L 1,300円」が最も多く、全体の6割を占めます。次が「S 1,000円・M 1,200円・L 1,400円」(東京の大きな駅など)、「S 900円・M 1,000円・L 1,200円」(地方の駅など)でした。
容量あたりで見ると、大きいサイズほど割安
マルチエキューブのロッカーは内寸が公開されているので、容量あたりの料金が計算できます。
| サイズ | 内寸(cm) | 容量 | 料金 | 10リットルあたり |
|---|---|---|---|---|
| SS | 34×65×15 | 約33L | 800円 | 約242円 |
| S | 34×65×33 | 約73L | 1,000円 | 約137円 |
| M | 34×65×50 | 約111L | 1,100円 | 約100円 |
| L | 34×65×86 | 約190L | 1,300円 | 約68円 |
SからLにすると、容量は2.6倍になり、料金は1.3倍にしかなりません。10リットルあたりでは、Lは Sのほぼ半額です。
荷物が2つある場合、Sを2つ借りると2,000円ですが、Lなら1,300円で両方入ることがあります。入るかどうかは荷物の形しだいですが、小さいサイズを複数借りる前に、大きいサイズ1つで足りないかを考える価値があります。
私鉄のロッカーとの使い分け
同じ駅に、マルチエキューブのロッカーと私鉄や地下鉄のロッカーの両方があることがあります。
- スーツケースを預けるなら:マルチエキューブのL(1,300円前後)か、東急線のLW(900円)など、高さ80cm以上のサイズが必要です。私鉄のLは高さ50cm前後のことがあり、名前だけで選ぶと入りません
- リュックや紙袋くらいなら:私鉄や地下鉄の小さいサイズ(300〜500円)で足ります。マルチエキューブのS(1,000円)より安く済みます
料金のほかに確かめたいこと
- 何時まで預けられるか:多くのロッカーは、日付が変わる時刻や終電の後に追加料金がかかるか、取り出せなくなります。料金は「1回」の値段ですが、翌日まで預けると2回分以上かかるのが一般的です
- 支払い方法:ICカードで払えるロッカーと、硬貨だけのロッカーがあります。硬貨だけの場合、1,300円なら100円玉が13枚要ります
- 空いているか:料金が高い駅ほど、埋まりやすい駅である可能性があります
データについて
- 料金は2026年9月17日時点の各社の公開情報です。その後に料金が改定されていることもあります
- データの85%はマルチエキューブのロッカーです。私鉄や地下鉄の料金は、データのあった範囲(京王11か所、東急10か所、西武17か所など)での値です
- 「いちばん多い料金」は、設置場所の数で数えた最頻値です。平均を使わないのは、平均を取ると実際には無い料金になるからです