対象は、住みやすさ駅前スコアで扱っている全国1,882駅です。店や施設の場所はOpenStreetMap(2026年9月28日時点)から取り、駅の代表地点からの直線距離で数えています。駅の乗降客数と地価は国土数値情報、住んでいる人は国勢調査(2020年)、家賃の目安は住宅・土地統計調査(2023年)を使っています。
チェーン店は、地図に登録された名前とブランドの欄で見分けています。地図の登録には漏れがあり、駅ビルの中の店は数えられていないこともあります。そのため、どの記事も「全国で何軒」より「駅にいちばん近いのはどこか」「地域でどう違うか」を見るようにしています。
このテーマで分かったこと
- 駅にいちばん近い100円ショップは54.4%がダイソー。東京ではキャンドゥが2位
- 東京都ではドトールがスターバックスの2倍以上、愛知県ではコメダ珈琲店が6割近く
- 牛丼は松屋・すき家・吉野家が3割前後で互角。松屋は駅から177m、すき家は608mで最寄りになる
- 駅にいちばん近いコンビニは、店の数では2番手のファミリーマートが34%で最多
- 駅にいちばん近いドラッグストアは、全国1位のマツモトキヨシでも17.8%。地方ごとに顔ぶれが違う
- 駅にいちばん近いスーパーは、最も多いイオン系でも1割未満。4割は全国チェーン以外の店
- 乗降客数が同じくらいなら、人口が増えている街の駅前ほどコンビニと飲食店が多い
- 駅周りの地価といちばん強く結びつくのは、乗降客数ではなく若い人や一人暮らしの多さ
- 乗降客数が同じくらいなら、大阪市の駅前はカフェが2倍、住宅地の地価は3分の1
- 都心の区はコンビニと飲食店が多い一方、最寄りのスーパーは遠め
- 名古屋市は駅から最寄りのスーパーまで370mで、13都市の中で飛び抜けて遠い
- 交番は38%の駅で100m以内にある。図書館が徒歩10分以内にある駅は半分ほど
記事
- 駅にいちばん近い100円ショップは半分以上がダイソー|東京はキャンドゥ、大阪はセリアとワッツが強い全国1,882駅で、いちばん近い100円ショップのチェーンを数えました。全国ではダイソーが54.4%。東京ではキャンドゥ、近畿と九州ではセリアが2位に入ります。歩いて10分(800m)以内に100円ショップがある駅は半分ほどでした。
- 駅にいちばん近いカフェチェーンは、東京はドトール、愛知はコメダ|全国1,882駅で数えた全国1,882駅で、いちばん近いカフェチェーンを数えました。全国ではスターバックスが26.3%で1位ですが、東京都ではドトールが2倍以上の差で1位、愛知県ではコメダ珈琲店が6割近くを占めます。チェーンごとに「駅からの距離」の性格もはっきり違いました。
- 駅前の牛丼は松屋、ハンバーガーはマクドナルド|全国1,882駅でいちばん近いチェーンを数えた全国1,882駅で、いちばん近い牛丼チェーンとハンバーガーチェーンを数えました。牛丼は松屋34.8%・すき家29.7%・吉野家26.4%と3社が競り合い、関東は松屋、中部と九州は吉野家が1位。ハンバーガーはマクドナルドが54.6%でした。チェーンごとに駅からの距離の性格も違います。
- 駅からいちばん近いコンビニはどのチェーンか|全国1,882駅で数えたらファミリーマートが最多だった全国1,882駅について、駅にいちばん近いコンビニのチェーンを数えました。店の数では2番手のファミリーマートが34%で最多。セブン-イレブンは「3軒以内にある」なら83%で1位でした。地方ごとの違いも表にしています。
- 駅前のドラッグストアは地方で顔ぶれがまるで違う|全国1,882駅の最寄りのチェーンを数えた駅にいちばん近いドラッグストアのチェーンを全国1,882駅で数えました。北海道はツルハとサツドラで9割近く、愛知はスギ薬局、神奈川はクリエイトSD、九州はマツモトキヨシとコスモス。コンビニよりはるかに地域差が大きい結果です。
- 駅にいちばん近いスーパーは4割が地元の店だった|全国1,882駅で数えたチェーンの地域差駅にいちばん近いスーパーのチェーンを全国1,882駅で数えました。最も多いイオン系でも1割にとどかず、4割は全国チェーン以外の店。東京ではまいばすけっと、神奈川では東急ストアと相鉄ローゼンなど、鉄道会社系のスーパーも目立ちます。
- 人口が減っている街の駅前は、何が少ないのか|国勢調査と1,882駅の店の数を突き合わせた市区町村の人口の増減と、駅から徒歩10分以内の店の数を比べました。乗降客数が同じくらいの駅でも、人口が増えている街の駅前はコンビニと飲食店が多い一方、病院の数はほとんど変わりません。近畿では駅の半分近くが人口の減っている市区町村にありました。
- 駅の周りの地価は、乗降客数では決まっていなかった|1,859駅で地価と14の指標の関係を調べた駅から1.6km以内の住宅地の地価と、乗降客数・駅前の店の数・住んでいる人の年齢などの関係を1,859駅で調べました。地価といちばん強く結びついていたのは乗降客数ではなく、若い人や一人暮らしの多さでした。
- 東京23区と大阪市の駅前を比べたら|同じ規模の駅なら、大阪は飲食店とカフェが多く地価は3分の1東京23区の402駅と大阪市の131駅で、徒歩圏の店の数・地価・家賃・住んでいる人を比べました。乗降客数が同じくらいの駅どうしで比べると、大阪市の駅前はカフェが2倍、病院が近く、スーパーは少なめ。住宅地の地価は3分の1でした。
- 東京23区の駅前を区ごとに比べた|地価は港区が足立区の7倍、スーパーまでの近さは練馬区が1位東京23区の402駅を区ごとにまとめ、徒歩圏の店の数・最寄りのスーパーまでの距離・地価・家賃を比べました。都心の区はコンビニと飲食店が多い一方、スーパーは遠め。練馬区・目黒区・葛飾区は最寄りのスーパーまで60m以内でした。
- 大都市の駅前を比べたら、名古屋はスーパーが遠かった|札幌・仙台・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡など13都市東京23区と12の政令指定都市の駅前を、徒歩圏の店の数・最寄りのスーパーまでの距離・地価・家賃で比べました。名古屋市は最寄りのスーパーまで370mで、ほかの都市の2倍以上。福岡市の住宅地の地価は横浜市や大阪市を上回りました。
- 駅から100m以内に交番がある駅は4割|郵便局・交番・図書館までの距離を全国1,882駅で測った駅から交番・郵便局・図書館・公園などまでの距離を、全国1,882駅で測りました。交番は38%の駅で100m以内にあり、「駅前交番」の多さが数字でも分かります。一方、図書館は徒歩10分以内にある駅が半分ほどでした。北海道は交番まで410mと、ほかの地方より遠い結果です。