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海外に送れない日本の商品|模型の塗料・スプレー・電池入りのおもちゃが止まる4つの理由

写真: Takashi Hososhima from Tokyo, Japan(CC BY-SA 2.0)

海外の友人に頼まれて、日本のプラモデル用の塗料や、LEDで光るフィギュアを送ろうとしたら、郵便局で断られた。購入代行で買った商品が、倉庫で止まって送ってもらえなかった。こうしたことは珍しくありません。

購入代行5社の料金を比べるツールを作るとき、各社の「送れない物」の一覧と、日本郵便の案内を読み比べました。すると、送れない理由は大きく4つに分かれることが分かりました。理由が分かれば、代わりの手があるかどうかも分かります。

理由1:飛行機に載せられない(誰が送っても無理)

いちばん多く引っかかるのがこれです。

商品の例理由
プラモデル用の塗料、うすめ液、マニキュア、香水、アルコールを含む液体引火しやすい液体
スプレー缶(塗料、つや消しのトップコート、エアダスター、制汗スプレー)圧力のかかった容器
ライター、ライターのガス、マッチ火のもと

これらは、航空輸送の危険物の決まりで、飛行機に載せられません。会社の方針ではなく航空輸送のルールなので、どの購入代行会社を使っても、どの店から直接送っても同じです。 日本郵便のEMSや航空便でも送れません。

プラモデル用の塗料は、日本のメーカーの製品が海外でも人気ですが、日本から送ることはできません。多くの有名な塗料メーカーは海外にも販売店を持っているので、現地の模型店で同じ製品を探すのが現実的です。

理由2:電池が入っている(送り先の国と送り方しだい)

LEDで光るフィギュアの台座、音の出るおもちゃ、携帯ゲーム機など、リチウム電池が入った商品は、送り先の国と送り方で扱いが変わります。

日本郵便は、リチウム電池を内蔵した機器を受け付ける国・地域の一覧を、航空便(EMSを含む)と船便で別々に公開しています。主な15か国・地域について、2026年10月時点の扱いは次のとおりでした。

送り先航空便(EMSを含む)船便
カナダ、シンガポール、台湾、香港、中国、韓国、ベトナム、フィリピン可可
アメリカ、オーストラリア、フランス、ニュージーランド可不可
イギリス不可可
ドイツ、タイ不可不可

「可」の国でも、機器に内蔵された電池に限り、1つの荷物に電池2個までです。イギリスは航空便の一覧には入っていませんが、船便の一覧には入っています。急がない物なら、船便で送れます。

どの国でも、電池だけ(交換用の電池)やモバイルバッテリーは送れません。 機器の中に入っている電池に限って、しかも少数なら送れる、という扱いです。

日本郵便で送れない国でも、DHL・FedEx・UPSといった国際宅配便なら送れる場合があります。ZenMarketやNeokyoのように、国際宅配便での発送に対応している購入代行会社もあります。ただし送料はEMSより高くなります。

なお、Neokyoの案内では、Nintendo Switch(Lite以外)は国際宅配便のFedExでしか送れないとされていました。同じゲーム機でも、型によって扱いが違うことがあります。

理由3:購入代行会社が扱わない(会社しだい)

法律や航空輸送のルールでは送れても、購入代行会社が自社の方針で扱わない商品があります。

商品BuyeeZenMarketNeokyoFROM JAPANDoorzo
エアガン・モデルガン不可条件付き(弾などは処分・開封して確認)不可不可不可
模造刀・刃物不可記載なし(「武器」は不可)不可不可不可

エアガンや模造刀は、5社のうち4社が扱いません。ZenMarketだけは、エアガンを条件付きで扱い、模造刀については記載がありませんでした。「記載なし」は、公式ページに送れるとも送れないとも書かれていなかったものです。送れるとは限らないので、買う前に問い合わせるのが安全です。

この種類の商品は、送り先の国でも輸入が規制されていることが多くあります。たとえば模造刀は、送り先の国の法律で所持や輸入に許可が要る場合があります。

香水・化粧品・薬・植物の種

日用品の中にも、会社によって扱いが分かれる物があります。5社の「送れない物」の一覧を、品目ごとに読み比べました。

品目BuyeeZenMarketNeokyoFROM JAPANDoorzo
香水不可不可不可不可不可
化粧品(スキンケア・メイク)一覧に記載なし一覧に記載なし条件付き条件付き条件付き
市販の薬一覧に記載なし一覧に記載なし不可条件付き不可
植物の種不可不可不可不可不可

香水は5社とも送れません。 アルコールを含むため、理由1の「引火しやすい液体」に当たります。アロマオイルや精油も、Doorzoは同じく不可としています。

化粧品は、中身しだいです。 3社が「条件付き」としているのは、引火しやすい成分の入った物です。Neokyoはアルコール(エタノール)の濃さが24%を超えるスキンケア用品と、日焼け止め・シャンプー・ヘアトニックを扱いません。FROM JAPANとDoorzoは、「火気厳禁」などの注意書きがある物を断るとしていて、日焼け止めやヘアトニックを例に挙げています。容器の裏の注意書きを見れば、送れるかどうかの見当がつきます。BuyeeとZenMarketの一覧は、毛染めやマニキュア、スプレーには触れていますが、スキンケアやメイク用品全般については書いていません。

薬は、会社によって正反対です。 NeokyoとDoorzoは、薬そのものを扱いません。FROM JAPANが断るのは、第1類医薬品と、販売に許可が要る医療機器(カラーコンタクトを含むコンタクトレンズなど)で、ほかの市販薬は一覧にありません。BuyeeとZenMarketは、麻薬や処方薬などは断るものの、一般の市販薬については書いていません。また、薬は送り先の国の法律で輸入が制限されていることが多く、代行会社が送れても、相手の国で止まることがあります。

植物の種は5社とも送れません。 土の付いた物、盆栽、生きた植物も同じです。植物は多くの国で検疫の対象になっているため、代行会社の段階で断られます。

理由4:送り先の国が受け入れない(国しだい)

食品は、日本から送ること自体は多くの場合できますが、送り先の国の検疫で止まることがあります。肉や卵を含むお菓子、果物、種などは、多くの国で持ち込みが制限されています。

購入代行会社の多くは、食品について「送り先の国の決まりに従う」という立場で、一覧に細かく書いていません。5社のうちNeokyoは、メキシコ・スペイン・ベルギー宛ての食品を扱わないと明記していました。

送り先の国で受け入れられない物は、税関で差し押さえられ、送り返されずに処分されることがあります。その場合、商品代も送料も戻ってきません。

送る前の確認の順番

  1. まず、飛行機に載せられない物ではないかを確かめる。 液体、スプレー、火のもとは、どこを通しても送れない
  2. 電池が入っているかを確かめる。 入っていれば、送り先の国が日本郵便の受付一覧に入っているかを見る。入っていなければ、国際宅配便の使える会社を選ぶ
  3. 購入代行を使うなら、その会社の「送れない物」の一覧を読む。 会社によって扱いが違う
  4. 送り先の国の輸入の決まりを確かめる。 食品、刃物、エアガンなどは、国ごとに規制がある

送る前に一つだけ確かめるなら

4つの理由のうち、いちばん多くの人が引っかかるのは1つ目の「飛行機に載せられない物」です。塗料・スプレー・ライター・香水は、どの会社に頼んでも、どの送り方を選んでも送れません。ここさえ外しておけば、あとは電池、会社の方針、相手の国の決まりを順に見ていくだけです。

この記事は2026年8月に調べ、10月5日に各社の公式ページと日本郵便の案内で確かめ直しました。決まりは変わるので、送る前に最新の案内も見てください。