雪の積もった郵便ポスト

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海外へ送った荷物が壊れた・届かないとき、いくら戻るか|日本郵便の補償額と、購入代行5社の補償の違い

写真: Takashi Hososhima from Tokyo, Japan(CC BY-SA 2.0)

海外へ送った荷物の箱がつぶれて届いた。追跡の画面が何週間も動かない。国内の宅配便より距離も日数もずっと長い国際郵便では、こうしたことが起きる可能性も上がります。

そのとき、いくら戻ってくるのか。答えは、送るときに選んだ方法で大きく変わります。購入代行の料金を比べる計算機のために、日本郵便と購入代行5社の補償の決まりを読み比べたので、送る側・買う側それぞれの目線でまとめます。

送り先・重さ・中身の値段から送料と相手の税をまとめて出す海外発送の計算機も作りました。

日本郵便の補償額は、送り方で決まる

日本郵便の損害賠償のページにある金額です。

送り方何もしない場合の補償補償を増やす方法
EMS2万円まで(無料)2万円ごとに50円を払えば、最大200万円まで
国際小包(航空便・船便)、保険なし重さで決まる額(下の表)保険を付ける(2万円までの補償で400円)。補償は申し出た額になる
書留(手紙など)6,000円―
小形包装物なし保険は付けられない

保険を付けない国際小包の補償額

荷物の重さ補償の上限
5kg以下11,160円
5kgを超え10kg以下15,170円
10kgを超え15kg以下19,190円
15kgを超え20kg以下23,200円
20kgを超え25kg以下27,220円
25kgを超え30kg以下31,230円

国際小包に保険を付けないと、中身の値段ではなく重さで上限が決まります。たとえば、5万円の品物を3kgの小包にして保険なしで送ると、なくなっても戻るのは最大11,160円です。

EMSの補償を増やす料金

EMSは2万円までの補償が料金に含まれています。それより高い物を送るときは、差し出すときに「損害要償額」として中身の値段を申し出て、追加の料金を払います。

中身の値段追加の料金
2万円まで0円
5万円100円
10万円200円
30万円700円
100万円2,450円

10万円の品物でも、追加は200円です。高い物をEMSで送るなら、申し出ないで2万円の補償のまま送る理由はほとんどありません。

小形包装物は「戻ってこない」前提で

いちばん安い小形包装物は、手紙と同じ扱いで、補償も保険もありません。2025年12月31日に書留の扱いも終わり、追跡もできなくなりました(送り方を比べた記事)。安さと引き換えに、なくなっても何も戻らない送り方です。

購入代行で買ったときは、「誰が払うか」がいちばん大事

海外に住む人が購入代行を使って日本の商品を買うとき、補償の決まりは代行会社ごとに違います。読み比べて分かったのは、金額より先に、誰がお金を払うのかが違うことでした。

会社誰が払うか補償の条件請求の期限
FROM JAPAN会社自身1点500円の手数料に「商品保護プラン」が含まれる。上限は送り状に書いた金額で、返金は原則として自社のポイント到着から7日以内
ZenMarket会社自身500万円未満の荷物は、手数料に保険が含まれる破損は受け取りから14日以内。EMSの未着は発送から30〜180日
Buyee会社自身(有料プランのときだけ)1注文500円のプランに入ったときだけ。無料の「ライト」プランでは、配送状況の調査や運送会社への請求の依頼も含まれない到着から14日以内
Neokyo運送会社利用者の請求を運送会社へ取り次ぐ発送から5か月以内
Doorzo運送会社運送会社への請求を手伝う。金額は運送会社が決め、払った額の全額とは限らない配達から5日以内。開封の動画が必要

FROM JAPAN、ZenMarket、有料プランのBuyeeは、会社が自分の決まりで返金します。NeokyoとDoorzoは、日本郵便などの運送会社に請求する手続きを代わりに進めるだけで、いくら戻るかは運送会社の審査で決まります。運送会社の補償は、上で見たとおり送り方で決まるので、保険の付かない小包なら重さで決まる上限までしか戻りません。

補償の対象外になるもの

会社対象外として書かれているもの
FROM JAPAN中古品の傷、3万円以上の品物を小形包装物で送った場合、追跡のない発送、個人の出品者から買ったカードのすり替え・開封、輸入税
ZenMarketジャンク品の軽い傷、元の箱の傷、外から見て傷の無い故障
Buyee出品ページで分かる傷、家電・時計・おもちゃの故障、関税
Doorzoガラスや陶器などの割れ物、紙の品物や箱のつぶれ・折れ、ジャンク品、動作を確認していない品物

フィギュアの箱のつぶれや、中古品の傷は、多くの会社で対象外です。箱の状態が大事なコレクション品を買うときは、補償に頼らず、梱包の追加を頼む方が確実です。なお、Doorzoは、出品者から空の箱が届いた場合は、開封の動画があれば全額を返金するとしています。

注文の取り消しは、どの会社もできない

5社とも、購入が終わった後や落札した後の取り消しはできないと明記しています。ZenMarketは、倉庫に届いたショップの商品に限り、店が返品を受け付ける場合は1,000円で返品できるとしていますが、オークションやメルカリ、ラクマの商品は対象外です。

送る前にできること

  • 高い物はEMSで送り、中身の値段を申し出る。 10万円の品物でも追加は200円
  • 国際小包で高い物を送るなら、保険を付ける。 付けないと、重さで決まる上限(5kg以下なら11,160円)までしか戻らない
  • 小形包装物には、なくなっても困らない物だけを入れる
  • 荷物を詰める前に、中身と箱の写真を撮っておく。 破損の請求では、元の状態を示すものがあると話が早い
  • 受け取った人は、すぐに開けて確かめる。 代行会社の請求期限は、到着から5〜14日と短い。Doorzoのように開封の動画を求める会社もある

日本郵便への請求の期限や手順は、送り方によって違います。差し出した郵便局で、控えの伝票を見せて確認してください。

いちばん効くこと

高い物を送るなら、EMSで出して中身の値段を申し出ること。10万円の品物でも、追加は200円です。保険の付かない小包や小形包装物で高い物を送るのは、なくなったときのことを考えると割に合いません。

受け取る側は、届いたその日に箱を開けてください。代行会社の請求の期限は、届いてから5〜14日しかありません。

この記事は2026年10月5〜6日に、日本郵便の案内と各社の公式ページで確かめた内容です。